強毒性鳥インフルエンザH5N1が米国でもヒト感染



令和6年6月7日
セリングビジョン株式会社

     強毒性鳥インフルエンザH5N1の感染が世界的に懸念され始めています。これまで世界で900件のヒト感染で半数もが死亡しており、ついに米国でも3例目が記録された。H5N1に感染した動物と接触する人が、感染するまれなケースとのことです。

     まだ日本にはこの症例が確認されていませんが、しかし、アジア、中東、アフリカ等では感染事例が多くあり、米国でもヒト感染がとうとう起きている現状を考えますと、衛生観念の高い日本企業もさらに感染対策をしっかりと講じるべきと考えます。

     下記は、世界保健機関(WHO)と米国疾病コントロールセンター(CDC)からの注意喚起です。

     「H5N1 ウイルスは、主に動物に感染する動物ウイルスのままです。2003 年以降、これまでに 900 件近くのヒト感染が報告されており、そのうち半数以上が死亡しています。H5N1 ウイルスは絶えず進化しており、人から人へ簡単に感染する可能性があります。そうなれば、1918 年と 2009 年の H1N1 パンデミックの場合と同様に、新たなインフルエンザ パンデミックの始まりとなる可能性があります。」(世界保健機関(WHO))

     「米国ミシガン州で、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5)ウイルス感染の2例目のヒト症例が確認されました。これは、米国の乳牛で現在進行中の複数州でのA(H5N1)の発生に関連する3例目のヒト症例 です。3例のいずれも他の症例とは関連がありません。以前の2例(テキサス州で1例、ミシガン州で1例)と同様に、この人物は感染した牛に接触した酪農場の労働者であり、牛から人への感染の可能性のある別の例となります。これは、A(H5N1)ウイルスを含むインフルエンザウイルス感染に関連する急性呼吸器疾患のより典型的な症状を報告した、米国におけるH5のヒト症例の最初のものです。CDCは、特に影響を受けた州で、インフルエンザ監視システムから入手可能なデータを引き続き注意深く監視 していますが、インフルエンザによる救急室受診の増加やインフルエンザ症例の検査室検出の増加など、異常なインフルエンザ活動の兆候は見られません。」(米国政府 CDC疾病コントロールセンター)


    〇セリングビジョンの提案

     公の行事でもマスクをしなくて済んでいるが、電車、バス、買い物等の混み合う場所では、依然としてマスク姿の方々を多く見かける。確かに新型コロナの流行は鈍化してきているが、溶連菌や鳥インフルエンザなど、今後も予断は許さない状況と考えた方がいいだろう。特に持病をもつ高齢者は重症化しやすく、感染しない対策が必須である。
     企業のBCM(事業継続経営)の視点からすると、H5N1やH7N9の強毒性鳥インフルエンザの脅威とくにヒト・ヒト感染の可能性もある。また新種のコロナ株の発生が世界的に発生し、それらが混合し、ワクチンが効きにくい重症化する強毒性の突然変異株が発生する可能性も否定できないため、常に高機能マスク、アルコール消毒液、防護服といった備蓄と活用、リモート業務に移行する訓練が必要だろう。
     企業も、次のパンデミックに備えて、常に準備しておくことが必要だ。


    以 上


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