太陽光発電(メガソーラー)の後始末を



令和6年2月15日
セリングビジョン株式会社

     せまい日本の国土にメガソーラーが乱立してきた。
     日本は森林面積が7割を占め、平地の太陽光発電立地点は限られている。すでに日本のメガソーラーは世界的に見て平地の立地場所のエリア密度はトップクラスである。廃れたゴルフ場や農作地、森林などを切り開いて経済性のあるメガソーラーを急拡大してきた。
     再生可能エネルギーの買取価格を、一般消費者が支払う倍の価格に設定し、無理やり拡大してきた国策のためである。
     再生可能エネルギーのメガソーラーは、国際的な地球温暖化防止のために資する。原料は太陽光だから、架台・パネル・電気変換装置(直流→交流)製造時以外は炭素を発生しない。しかも需給逼迫時には安定供給の役割があり頼りになる。蓄電池と併用すれば、ソーラーの弱点の出力制御不可・貯蔵不可が多少解消される。
     各電源には光と影があるが、これらはメガソーラーの光の部分である。
     しかし、かなり強引に国策で無理して開発してきたツケにも配慮すべきだろう。下記のような影にも留意すべきである。


    メガソーラーの影にも対策を

    1.森林伐採、豪雨などでの土砂崩れ
     土砂崩れで人命に関わる事故も頻発している。
     森林の伐採により国土が脆弱化しないか。

    2.物価高騰
     当初の補助金政策(FIT)で20年間、高価買取りにより、補助金は国民負担で電気代が高騰し物価上昇

    3.日本の貿易赤字
     太陽光発電の主材料はパネルであるが、ほとんどのパネルは安い中国産を膨大に輸入しており、貿易赤字の市要因となり今日の円安をもたらしている。

    4.廃棄、リサイクルの懸念
     20年もメガソーラーを使えば老朽化し取り替えが必要になる。しかも補助金政策で急増したため一斉にソーラーの廃棄処分が不可欠になりそうだ。パネルなどいかに処分し、リサイクルするか、政策は決まっているが、古いメガソーラーの売買取引きは膨らんでおり所有者が代わって、果たして引き継ぎができているか?

    5.銅線など盗難事故多発
     高く売れる銅線は全国で闇取引が行われているようだ。メガソーラーは無人で運転しているため、通電しない夜間に感電がないため、盗難が極めて多いという。
     ソーラーの現場を常時監視し記録して、盗難事故には迅速に駆けつけるカメラ設置も必須になってきている。


    以 上


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