ハワイ州マウイ島の山火事と教訓
令和5年8月18日 セリングビジョン株式会社
米国ハワイ州マウイ島の山火事は大災害になった。強風で熱波のなか、森林が焼け、住宅地まで瞬く間に広がり消失家屋が一気に増えたという。住民の避難が間に合わず死者120人以上、行方不明1000人以上(地元当局8/18)に達したという。捜索隊約500人、2200以上の建物が倒壊し被害額約60億ドルとみられる。
ハワイは世界的な観光地で日本と深い縁もあり、まさに今はリゾート楽園で韓国旅行や国際会議開催も有名だ。
当社スタッフでもオアフ島、カイアイ島、モロカイ島には国際会議などで出張し、すばらしい自然があふれ人々の温かいホスピタリティに魅了されてきた。
そんなハワイ州の300万人ほどの観光客が訪問するマウイ島で森林が燃えて一部市街地が海に迫るまで燃え尽き灰になった姿を見ると心が痛む。
復興はマンパワー、時間、費用など、かなりかかる見込みであるが、できるだけ早い復興を祈りたい。
原因は捜査中だが、マウイ島は木柱に送電線を架ける送配電システムで、強風で倒れた樹木が送電線を切断し、木柱も地面に倒れスパーク(発火)し木材等に燃え広がったと指摘される。
本案件の防災の問題点は、次などが挙げられる。
@サイレンなど情報発信をしなかった(津波サイレンと勘違いして山に逃げる懸念から)
A送電線の電気を止めなかった(島内停電をすると、信号、街灯も止まりと逃げられないから)
このため現地の電力会社は住民らから集団訴訟を起こされている。
日本は、ハワイとは規模や緯度はかなり違うが、ハワイと同じく島国で森林が広がる火山国であることは同じである。
同様の森林火災があることを教訓に、公益的な安全対策を講じなければならないだろう。
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