国内初の可搬型「無線ＬＡＮ型多機能コミュニケーションサーバ」及び
「新型防爆無線ＬＡＮアクセスポイント」の販売開始について

平成２０年１２月１日
株式会社日鉄エレックス
セリングビジョン株式会社

株式会社日鉄エレックス（本社：東京都中央区　代表取締役社長 奥村 治彦）は、現場で機動的に通話（グループ通話、個別通話）と放送およびカメラの三機能を組み合わせて使うことができる無線ＬＡＮ型多機能コミュニケーションサーバ“ＥＭＳｉｐ（イーエムシップ）シリーズ”と本年１０月１日改正の防爆規格に適合した新型防爆無線ＬＡＮアクセスポイント”ｅ防爆ｌｉｔｅ（イーボウバクライト）“の双方を１２月１日より、セリングビジョン株式会社など販売パートナー３社（同社、株式会社ナカヨ通信機、協和テクノロジィズ株式会社）と共に販売開始いたします。

昨今の現場は省力化が進み“一人職場”が数多く出現し効率化した反面、安全や防災の観点でコミュニケーション不足が顕在化しＩＴによる何らかの支援が必要です。従来のＰＨＳやトランシーバ単体では、通話機能だけに頼りがちとなり的確な意思疎通や迅速な伝達連絡に限界がありました。

“ＥＭＳｉｐシリーズ”は多様な機能を組み合わせることにより現場の業務の質を高め確実な情報共有を実現します。例えば通話機能とカメラ機能を組み合わせることによって、遠く離れた者同士が現場のリアルタイム映像を見ながら具体的な指示や精度の高い意思疎通を素早く行うことができます。またグループ通話機能を使うことによって常時接続（ハンズフリーで）状態でのグループ作業が可能となり必要なときに繋がらない機会ロスをなくし確実な情報共有を実現します。さらには放送機能を使えば緊急時や災害時に必要なエリア毎に的確なメッセージを迅速に伝えることができます。
シリーズ”内に装備一式を運搬可能なトランクケースに収納した“携帯型ＥＭＳｉｐ”をラインナップしましたので試運転時や建設中などの臨時の現場でも機動的に使うことができます。（通話、放送制御ソフトをノートパソコンに格納するなどコンパクト化を指向し国内初の可搬型を実現）

“ｅ防爆ｌｉｔｅ”はこれらの多機能なコミュニケーションインフラを防爆エリアで実現するための重要製品です。従来は２種場所でしか使えないか１種場所で使えても電波の飛距離が短いためコストパフォーマンスが劣るなどの課題がありましたが、双方の課題をクリアし１種場所で使用可能なうえ投資コストを従来比50％以上（通話環境構築時）削減致しました。加えてアンテナと本体部が分離しておりメディアコンバータとハブを内蔵するなど施工や保守がしやすい工夫も加えてあります。安全増防爆アンテナ（耐圧防爆アンテナより電波飛距離性能に優れる）で１種場所において利用可能であることと今回防爆規格改正後の合格品であることはいずれも現時点において国内唯一の商品です。

活用分野としては、鉄鋼をはじめ金属、石油、化学、製紙、電力、ガス、建設、土木などいわゆる作業現場を持つ業種はすべて対象となります。販売方式は、販売パートナー様経由と鉄鋼向け中心の直販で対応いたします。販売計画は、“ＥＭＳｉｐシリーズ”で初年度２５０セット、”ｅ防爆ｌｉｔｅ“は５００セットを予定しております。すでに東京ガス株式会社様、株式会社ジャパンエナジー様（”ｅ防爆ｌｉｔｅ“）では導入を予定しており、出光興産株式会社様では導入を検討中です。

　なお事業フォーメーションは以下の通りとなります。
開発製造元および販売元：株式会社日鉄エレックス
委託製造先：”ｅ防爆ｌｉｔｅ“⇒ＩＤＥＣ株式会社様

販売パートナー：	セリングビジョン株式会社様
	株式会社ナカヨ通信機様
	協和テクノロジィズ株式会社様

“ＥＭＳｉｐシリーズ”システム構成例
“携帯型ＥＭＳｉｐ”	“ｅ防爆ｌｉｔｅ”