中国政府公認の国家資格YCT(子供・青少年向け中国語検定試験)問題集(1級、2級、3級三冊)の企画翻訳と日本語版出版について

                           

平成19年10月31日
セリングビジョン株式会社

 セリングビジョン(本社:東京都港区、取締役社長 岡部秀也)は、中国政府公認の子供・青少年向け(15歳以下の小中学生を中心)の第一回中国語検定試験(YCT=Youth Chinese Test)を中国政府から受託してこの10月27日に日本で初めて、東京、横浜、大阪の三会場で開催いたしました。
 第二回YCT試験は日本では来春(早ければ2月頃)を予定しております。
 このYCTについて、受験勉強に役立つ中国政府「国家漢弁」が製作した検定問題集を、当社が日本語に翻訳いたしました。そして当社では、新たに必須単語集の発音をCD化するなど、日本人向けにわかりやすく、初心者でも気軽に勉強をスタートできるように1級(初級)から3級(最上級)まで三冊を本日出版いたしました。本書は、子供・青少年向けの中国語学習教材として世界的に使われ、中国政府指定教材でありますので、勉強の速度に沿って、各冊を活用いただき、中国語を子供だけでなくご家族で勉強をしていただき、語学力向上をはかっていただくことをお勧めしております。
 日本では、大学や企業での外国語の学習としては、英語に続き、中国語が人気となっており、両国間の投資や経済交流が幅広く、また深くなっており、中国語の高校教育、大学教育や企業内研修のニーズも一層高まっております。しかしながら、小学校、中学校では、ご父兄や子供・青少年が関心をもっても中国語を勉強する機会は、ほとんどないのが実態です。また子供向けの中国語試験もなく、的確な検定教材もありませんでした。今回出版の「子供・青少年向け中国語テスト」は、子供・青少年が将来を見据えて、半歩先に中国語を学び、検定に備え、進学や就職にもプラスになると期待される必須の学習教材と位置づけられます。
 日本においても、子供や青少年向けの「英才」教育時代における外国語教育のあり方が大きな課題となっております。とくに、最近、日中交流が盛んになり、来年の北京五輪も控え、人気が上がっている中国語教育の若年層におけるニーズも今後一層、拡大するものと想定できます。
 本書では、YCTの受験に備えるとともに、そうしたニーズに沿って、翻訳出版をしたものです。

<参考>

  1. 本書について
    YCT受験の必要不可欠な試験問題集の日本語翻訳版。1級、2級、3級。
    ヒアリング問題と中国語必携単語の吹き込みCD二枚付き。
    編集: 中国政府・国家漢弁
    (中国教育部・国家漢語国際普及指導グループ弁公室)
    発行社: セリングビジョン株式会社(SV)
    監修: 渡辺済民(大学中国語教師<中央大、立教大、明治学院大等>、北京大学対外漢語教育学院博士研究、SV上級講師)
    張晶磊 (内モンゴル大学卒、東大大学院留学。SV北京事務所長)
    翻訳: 名久井綾(早大大学院博士課程、北京大大学院留学、SV上級講師)
    王睿(早大大学院在学中、SV中国語教師)
    CD吹き込み<語彙集>: 陳力(天津外国語大学卒、東大大学院研究生、SV上級講師)
    発売価格 1級・・・1400円/冊
    2級・・・1600円/冊
    3級・・・1800円/冊
  2. 中国国家漢弁とセリングビジョン
    中国・国家漢語国際普及指導グループ弁公室(略称:国家漢弁)
     国家漢弁は、中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)に属し、世界的に中国語を普及させるための企画・管理・実行を行う政府機関です。世界各国の著名大学などに孔子学院を設立し、中国語教師の派遣や中国語テキストを提供し、ネイティブの中国語の教育サービスを提供しております。日本では、早稲田大学・立命館大学・愛知大学・札幌大学・北陸大学・桜美林大学・岡山商科大学等で孔子学院が活動をしております。
     また、国家漢弁は中国政府公認の中国語検定試験を総括しており、HSK(漢語水平考試)のほか、最近では今回の子供向けの検定試験YCTや、ビジネス向けのBCT(ビジネス中国語検定)を所管しております。
     そして北京大学、清華大学、対外経済貿易大学など中国全土の大学や、外研社などの政府大学系出版社等と連携をして、中国語の教育に関するあらゆる活動を総括しております。
     URL:http://www.hanban.edu.cn/cn_hanban/
     住所:北京市中関村南大街乙56号方円大廈
    日本YCT事務局 :セリングビジョン株式会社(中国名:东电超远景公司)
     東京電力35%出資、東電社員65%出資で平成14年に設立した東電関係のIT教育会社です。都心部を拠点に法人向けのITソフト・ハードの販売および講演・研修事業、市場調査・コンサルティングを行っております。近年では、中国語の検定試験の日本導入とITを駆使した遠隔教育に力点を置いております。北京事務所も設置。

    資本金3500万円
    社長 岡部秀也
    URL:http://www.sg-vn.com
    本社:東京都港区西新橋1-9-1。

     ビジネス向け研修とインターネットパソコン会議を組み合わせた国内・海外との実践的な遠隔教育を目指している。中国語、英語の翻訳や出版事業および三ケ国語によるWEBの企画制作も展開中。
     18年度の売上実績(19/3末決算)は、約5億3千万円。四年連続経常黒字。
     19年度の売上見込みは、8億円。
  3. 中国政府認定の中国語検定試験について
    中国政府は、中国語学習の世界的な学習者のニーズの高まりに対応して、様々な分野における、異なる学習能力レベルと世代に応じで下記の三つの検定試験を実施あるいは準備をしております。日本での導入は、これまでHSKのみです。
    YCTとBCTは、中国語を母語としない方々を対象とする国際標準の新たな試験です。
    YCT(Youth Chinese Test=15歳以下の子供向けの中国語試験)
    試験内容: 1級 45分・・・ヒアリング、読解力
    2級 45分・・・ヒアリング、読解力、漢字を書く能力
    3級 60分・・・ヒアリング、読解力、作文
    HSK(漢語水平考試)
    現在日本でも実施されている、主に大学生や社会人を対象とする中国語のアカデミックな試験です。基礎、初等・中等、高等の三つのレベルがあります。
    BCT(Business Chinese Test=ビジネス中国語検定試験)
    ビジネスシーンにおける交渉やコミュニケーションでの中国語を検定する試験です。5段階に級が分かれております。初等レベル以上の中国語能力のある方々は、BCTの受験が勧められます。
    世代的には、YCT⇒HSK⇒BCTの順に勉強するのが一般的です。
    YCTは、世代を通じて、様々な中国語を生涯にわたって、勉強する子供たちを対象としたスタートラインの中国語資格と言えます。
  4. 第一回YCTの模様<10月27日、横浜会場で>
  5. 下記にも掲載されました。



お問い合わせ
セリングビジョン株式会社
担当 魚次、馬渕
住所 105-0003 東京都港区西新橋1-9-1 ブロドリー西新橋ビル8F
電話 03-5251-3101、 FAX 03-5251-6020

以 上